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肥満の睡眠関連摂食障害にもフェンテルミン-トピラマート徐放剤

肥満と睡眠関連摂食障害の二重治療のためのフェンテルミン-トピラマート徐放剤の症例報告が1月27日、「Journal of medical case reports」オンラインに掲載された。睡眠関連摂食障害は、しばしば過小診断されているまれな状態だが、慢性的な疾患であり長期的な管理が必要となる。しかし、睡眠関連摂食障害の決定的な治療法はなく、現状、治療の選択肢は症例報告に基づいている。今回の報告は、肥満治療薬として承認されているフェンテルミン-トピラマート徐放剤が効果を示した症例が報告された。

対象は35歳、BMI(肥満度指数)41.7kg/m2の白人男性。併存疾患として睡眠関連摂食障害があり、過食の夜間エピソードを確認した。治療はフェンテルミン-トピラマート徐放剤で開始し、5か月後に体重の5%の減量および睡眠関連摂食障害行動の解消を達成した。有害な副作用は報告されなかった。投薬の自己中止後、摂食障害が再発した。

睡眠関連摂食障害は、肥満患者の罹患率が高く、過体重に関連している可能性がある。患者報告では、生活の質に悪影響を及ぼしていると報告している。フェンテルミン-トピラマート徐放剤は、肥満と睡眠関連摂食障害を併存する患者において有効な治療選択肢となる可能性が示された。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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