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大規模コホート研究が人工甘味料とがんリスクの関連を示唆

人工甘味料の摂取とがんのリスクを検討したコホート研究の結果が3月24日、「PLOS Medicine」オンラインに掲載された。

2009–2021年のフランスNutriNet-Santéコホート(成人10万2865人)からアスパルテーム、アセスルファムK、およびスクラロースの摂取量とがん発症との関連を調査した。追跡期間中央値は7.8年だった。摂取量は24時間食事記録を用いて収集した。甘味料とがん発生率との関連は、年齢、性別、教育、身体活動、喫煙、肥満度指数、身長など24の変数で調整されたCox比例ハザードモデルで評価した。潜在的選択バイアス、残留交絡などを考慮した感度分析を実行した。

その結果、甘味料の非摂取者と比較して、総人工甘味料の摂取量が多い人ほど、全がんリスクが高かった。特に、アスパルテーム(ハザード比1.15)およびアセスルファムK(ハザード比1.13)では、がんリスクが高かった。部位別のがんでは、乳がん(アスパルテーム摂取でのハザード比1.22)および肥満関連がん(全人工甘味料摂取でのハザード比1.13、アスパルテーム摂取でのハザード比1.15)のリスクが高かった。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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