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ソホロ脂質とパルマローザ化合物の抗菌作用を確認

パルマローザエッセンシャルオイルとソホロ脂質を組み合わせた抗菌効果の高い化粧品製剤を開発した研究結果が6月10日、「Journal of applied microbiology」オンラインに掲載された。

ソホロ脂質、パルマローザオイルの抗菌活性とそれらの複合効果は、微量液体希釈法とチェッカーボード法によって評価された。抗酸化活性はDPPH法で測定した。

その結果、この化合物が黄色ブドウ球菌および表皮ブドウ球菌に対して抗菌活性を示すことを確認した。ソホロ脂質とパルマローザオイルの組み合わせは、相乗的かつ相加的な相互作用をもたらし、黄色ブドウ球菌と表皮ブドウ球菌に対する有効性に必要な濃度をそれぞれ98.4%と50%に減少させた。化学防腐剤を含まない化粧品配合物は、黄色ブドウ球菌、表皮ブドウ球菌、およびアクネ菌に対して抗菌活性を示した。製剤のpH値と官能特性は、試験したすべての条件下で安定していた。この研究は、尋常性ざ瘡および他の皮膚感染症を治療するための天然防腐剤を含む効果的な多機能化粧品製剤開発の可能性が示された。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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