世界の美容とヘルスケアビジネス情報を配信

FEATURED

注目の企画

BUSINESS

米ベンチャー企業、メイクアップ3Dプリンターを開発

米国で3Dプリンターの開発が活発になっているが、ニューヨークのスタートアップ企業のミンク社は、この程、化粧品の3Dプリンターの商品化に乗り出すと発表した。同社は、アメリカのニュース配信社TechCrunchが5月8日に開催したニュービジネスコンテスト「Disrupt NY」のファイナリストとしてメイクアップ3Dプリンターを披露した。

ミンク社の創設者グレース・チョイ氏の解説によるとプリンターは従来型のPC画像編集ソフトウェアと連携して動作するという。スクリーン上で見ている色をスクリーンショットやスポイトなどペイントツールを利用して画像全体を塗りつぶし、連結している小型の3Dプリンターに情報を送信する。米食品医薬品局(FDA)に認可された顔料インクは粉末、クリームの形状を用意しており、個人が希望する配色のアイシャドウー、チーク、リップスティックなどの情報を入力すると、数分後にはビューティアイテムが“プリントアウト(製造)”できる。

販売価格について、顔料インクや容器など原材料のコストは不明だが、プリンター本体は手頃な範囲を想定しており200ドル以下を予定している。市場投入の時期について2014年後半を目指すとしている。

3Dプリンターがコスメ業界に本格的に進出すれば DIY(ディー・アイ・ワイ)化粧品という新たな市場が開拓され、新製品に敏感なティーンや20代の顧客の購買欲を掻き立てるかもしれない。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

  • Byline
  • New

ヴァレリー・康子

顧問記者(国際ビジネス、マーケティング)

Yasuko Valery/早稲田大学大学院卒。英インデペンデント新聞社東京支局オフィスマネージャーを経て、日本経済新聞社ロサンゼルス支局で米国西海岸の流通、産業分野を専門に記者経験を積む。本紙では主に、米国欧州の海外メーカー、ブランドの動向、海外市場の動向、新規ビジネスモデルなどを担当。現在はロンドンに在住

  1. 世界の化粧品市場2025年展望:P&G・LVMH・ロレアルの戦略と日本企業の課題

  2. 資生堂、「女性研究者サイエンスグラント」の第16回受賞者決定

  3. 米バイオテクノロジー企業アミリス、CEO退任と世界的な人員削除を発表

RELATED

気になるなら一緒に読んでほしい関連記事

PAGE TOP