世界の美容とヘルスケアビジネス情報を配信

FEATURED

注目の企画

BUSINESS

プチ整形と眼の異常

美容整形術による眼への悪影響についての検討が3月19日、「Journal of Cosmetic Dermatology」オンライン版に掲載された。

ヒアルロン酸やボツリヌス菌などの充填時に、誤って網膜動脈に注入してしまったり、急激に注入したために網膜動脈を圧迫してしまうなどの事故は以前より報告されていた。今回、ブラジルの研究者らが、1995~2005年に発表された症例報告や論文から一般的な美容整形術と眼への悪影響について調査した。

その結果、20年間で48例の症例報告を特定した。皮膚充填剤では血管閉塞に、発光療法(light-emitting therapy)では前部ブドウ膜炎や虹彩萎縮につながる色素組織の損傷、ボツリヌス菌注入では眼瞼下垂の発生のリスクを示した。

これらの眼への副作用は頻繁でないが、永久的な眼の障害および視覚障害をもたらす可能性がある。研究者らは、治療にあたる医師はこれらの危険性を認識すべきとしている。

ヌーヴェル日本版(LNE)公式サイトwith美容経済新聞 2025年6月正式リリース!

  • Byline
  • New

橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

  1. 男性・家族歴・重症度でニキビ瘢痕有病率に差異

  2. ニキビへの新技術Photopneumatic Technology

  3. 時間制限食とカロリー制限食の減量効果に差なし

RELATED

気になるなら一緒に読んでほしい関連記事

PAGE TOP