アジアンテイストのマッサージオイルとして人気が出ている「グリーンコーヒーオイル」の安全性についての研究が4月16日、「International Journal of Cosmetic Science」オンライン版に掲載された。
皮膚軟化剤として、また抗老化作用のある化粧品添加物として使用されている「グリーンコーヒーオイル」だが、その安全性についてはまだ研究が不十分なことが指摘されている。
今回、ブラジル・サンパウロ大学の研究者らが、100％または15%のグリーンコーヒーオイルによるパッチテストをボランティアの腕に3日間塗布すること実験を行った。評価はMTTアッセイで行い、経表皮の水分損失、角質層の水分含量および紅斑指数は、生物・物理学的技術を用いて24時間ごとに評価した。
その結果、経皮水分損失はわずかな減少を示したのみだった。角質層の水分含量および紅斑指数にも大きな変化はなかった。有害な反応も見られなかった。研究者らは、これらの結果から、グリーンコーヒーオイルは局所使用に安全で、実験条件下ではあるものの皮膚への適合性を示したと述べている。
