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健康表示は「まずさ」の証?

ベルギーのゲント大学のプレスリリースは、食品が「ヘルシー」であることを示す表示が消費者の味覚に影響するという研究結果を12月11日に発表した。

プレスリリースの記事によると、「Light(ライト)」という表示は、あまり美味しくないと考えられているという。

バイオサイエンス・エンジニアリング学部にある、風味・味覚研究所・Sensolabの研究者らは、129人の参加者を対象に、熟成期間の短い”若い”ゴーダチーズを用い、「ライト」や「減塩」など、表示だけを変えた同じチーズを数回にわたって食する実験を実施した。その結果、脂肪含有量に関連した「ライト」という表示が、あまりおいしくなかったという結果と関連した。「減塩」チーズは、通常のチーズと同様においしいという結果だった。また、「減塩」表示のチーズを食べた時には、参加者は「塩気が少なかった」と報告することも明らかとなった。

この研究結果から、味覚の認識は目にあり、食品表示は重要な役割を果たしていることを示した。食品会社がこの結果を利用することも可能だが、また、健康増進のためにも興味深いものだった。

また、もし健康な食品を示すラベルが、「おいしくない」と関連づけられるようであれば、健康関連機関やメーカー各社は味覚を向上させる方法について考えるべき時が来たことを示唆している。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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