概要
EGF は53 個のアミノ酸から形成されるタンパク質の一種で、人間が本来持っている上皮 細胞の成長を促す因子。
アメリカの生物学者スタンレー・コーエン博士が肌の老化のメカニズムを研究し、老化はEGF の減少によって起こることを解明した。
その功績が認められ、コーエン博士は1986 年にノーベル医学生理学賞を受賞。この研究から、新しい肌細胞を作り出すためにはEGFが不可欠であることが解明された。
美容へのアプローチ
EGF は日本では化粧品成分登録名「ヒトオリゴペプチド-1」と記載される美容成分。
米国の臨床試験ではEGF の働きによって肌の新生細胞が大幅に増加することが検証された。EGF を60 日間使用した後に細胞量を計測した結果、被験者の平均で28.4%、最大では75.3%もの増加が認められ、アメリカでは特許が取得されている(特許No.5618544)。
EGF は肌表面にある受容体と結合し、新しい細胞を増やす役割を担う。EGF の働きによりターンオーバーが正常化、肌の若々しさが保たれるのだ。だがEGF は、年齢とともに体内から減少していくことがわかっている。年齢を重ねた肌にEGF を補うとターンオーバーを正常化され、肌トラブル(シミ・くすみ・乾燥・毛穴)の改善につながる。