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心の健康と関係する食品の炎症性

精神的健康と食物の炎症性との関連を評価した研究結果が3月22日、「Preventive Medicine」オンライン版に掲載された。

うつ病に対する有効な治療法は確立されておらず、現在、うつ病を含む一般的な精神障害に対する食事の影響および治療への役割に関心が高まっている。今回の研究は、食物の炎症性を推定するために考案された食物炎症指数(the Dietary Inflammatory Index:DII)が、うつ病およびその他の精神衛生度数と関連しているかを調査した。20歳以上の米国成人1万1592人を対象に、多変量ロジスティック回帰モデルを用いてDII五分位数とうつ病との関連を評価した。 また、頻繁な悩みや不安とDII五分位の関連も評価した。

その結果、完全に調整されたモデルでは、DIIスコアが高い食事は2倍以上のうつ病のオッズと関連していることが示された(オッズ比2.26)。DIIスコアと頻繁な不安とに有意な関連が見られなかったことから、食物の炎症性がうつ病に関連していることが示唆された。今後は、うつ病の基礎的な生物学的メカニズムおよび細胞のメカニズムを調べる研究が必要とされた。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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