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MDVコンシューマー、化粧品事業に乗り出す

診察データ解析事業を行うメディカル・データ・ビジョン株式会社(東京都千代田区、MDV=東証1部上場、2003年8月設立)の子会社でヘルスケアを主体に事業を行う「MDVコンシューマー・ヘルスケア株式会社」(東京都千代田区、2017年2月設立)が化粧品分野での活動に乗り出した。

MDVは、OTC医薬品や化粧品などヘルスケア事業の拡大を狙って2017年2月に子会社「MDVコンシューマー・ヘルスケア」を設立した。現在、同ヘルスケアは、親会社MDⅤが保有・運営する国内最大規模の診療データを活用して、ヘルスケア産業向けに「MDVリアルインサイト」サービスを提供している。

子会社同ヘルスケアの設立についてMDⅤは「OTC医薬品の事業強化を目的に設立したもの。化粧品事業は、1つの事業ジャンルに位置づけて事業展開するもので、化粧品専業の事業会社とは違う」としている。
同ヘルスケアによる化粧品事業の取り組みは、今年4月に化粧品製造販売業許可を取得するとともに、今年7月からスキンケアシリーズ「キソー」(KISOU=写真)を市場に投入。ドラッグストアの店販を中心に拡販している。
「キソー」は、皮膚のバリア機能が損なわれて乾燥し、角層細胞があれている状態の乾燥性敏感肌対応のスキンケア。特徴は、保湿性等に優れる。
キソーの開発は、親会社のMDVが保有する病院での薬剤処方や疾患の実態などDPCデータ・レセプトデータなどを活用し、マーケティング手法を採り入れて全国の皮膚科に通う150万人の診療データをもとに開発した。実際の開発に当たっては、OEMメーカーとパートナーを組んで商品化を実現した。「化粧品の売上規模については非公表」としている。

MDVの診療データは、病院からデータの2次利用の許諾を受けDPCデータ・レセプトデータ等をもとに構築し、病院における薬剤処方、疾患の実態などを明らかにすることが可能。なお、取り扱っているデータは全て、個人情報保護の観点から匿名化処理をしている。
DPCデータとは「診療群分類別包括払い制度」に基づく入院患者ごとの「診断名」「治療方法」「入院日数」などのデータ。DPC制度に参加した病院は、入院患者ごとに「診断名」「治療方法」「入院日数」などのデータを厚生労働省に提出する。

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