減量へ知識基盤(knowledge-based)によるアプローチを

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2018.06.28

国際部

重度肥満患者は減量への長く孤独な戦いを続けているという調査結果が6月20日、スウェーデンUniversity of Gothenburgからプレスリリースされた。詳細は「The Journal of Obesity」オンラインに掲載されている。

今回の調査は、肥満手術の効果を評価したSOS研究(スウェーデンの肥満者対象)のデータから、肥満患者の減量への試みについて調査。肥満手術を受けなかった患者の83%が、この10年間で減量や体重増加の抑制に常に努めていると回答した。

参加者は自身が試みた方法として、市販の減量プログラム、抗肥満薬、低エネルギー液体食餌療法、運動・健康の公共サービスからのサポート、自分なりの方法などを挙げた。同大学准教授で臨床栄養士のIngrid Larsson氏は「一般的な方法は、自分なりに行う減量であり、多くは孤独な戦いとなっている」と述べた。

同じ方法でも体重が減った人もいれば増えた人もいて、これらの方法はどれも一長一短であると思われた。方法ではなく、カロリー摂取量を一定期間抑えることができる能力によって減量の成功は大きく左右されることが分かった。減量手術は減量効果も費用対効果も優れていることが分かっているが、すべての人が手術に適応できるわけではない。知識基盤による構造化された治療アプローチ(knowledge-based and structured treatment approach)を提供すべきであると著者らは述べている。

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