男性ホルモン「テストステロン」は認知機能や意欲と深く関係

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2018.07.5

編集部

第18回日本Men’s Health医学会(7月14日~15日開催)の開催に先立ち、同会会長で順天堂大学 大学院 医学研究科 教授の堀江重郎氏が7月5日、都内でメディア向けに「メンズヘルスの未来」と題して講演し、男性ホルモンの“テストステロン”は性機能や筋肉などのほか、認知機能や意欲と深く関りがあることを強調した。

テストステロンが高いと、ハツラツとした男性性を実現でき、意欲・チャレンジ精神に富み、利他・社会貢献に積極的で、公平・公正を求める気持ちで溢れているという。ある研究では、テストステロンはシナプス突起を増やすことができ、認知機能を高めことにつながることがわかっている。また、テストステロンは血中より海馬に多いというデータもあり、興味深い。

このように、男性ホルモンの働きには骨、筋肉、血液、性機能、脂質代謝などが含まれるものの、認知機能や意欲とも深く関係していることから、「人間は認知機能や意欲があって初めて健康になれる。これらがないと幸せを感じ取れない」(堀江氏)。

ある研究では、テストステロンは年齢とともに下がっていくが、低テストステロンはフレイルのリスク要因の一つと考えられている。また、「社会参画(活動)が不十分であってもテストステロンは下がっていく」(堀江氏)。

テストステロンが下がると、意欲・集中力に欠けたり、チャレンジできなかったり、人間関係がおっくうに感じられたり、眠りが浅いなど、男性更年期と呼べる状態になるが、「こうした領域の解決にMen’s Health医学会が介入していく意義がある」(堀江氏)との考えを示した。

年齢を重ねても、テストステロンを衰えさせないための方法の一つとして、姿勢を正しく保つことや筋トレ・ストレッチなどを挙げた。例えばゴリラのように、胸を大きく開くような姿勢はテストステロンを高めることにつながり、「胸を開くことはスポーツのパフォーマンスを向上させるにも良い」(堀江氏)と指摘した。

このように、男性性にはテストステロンの作用が大きい。日本Men’s Health医学会では、テストステロンはMen’s Healthのバイオマーカーとして治療介入の余地があると考えている。

参考リンク
第18回日本Men's Health医学会

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