キリンと三井物産、米サプリメント企業を買収
2018.07.9
編集部
キリンホールディングス株式会社(東京都中野区)と三井物産株式会社(東京都千代田区)は9日、高機能サプリメントの製造販売などを手掛ける米Thorne Research Inc.(ニューヨーク市)の持株会社の第三者割当増資を引き受け、合計約80%(各社約40%ずつ保有)の株式を取得すると発表した。
Thorne Researchは、豊富な科学的エビデンスに裏付けされた高機能サプリの開発・製造・販売を行う。主に医療従事者を通じて製品を販売。また、世界有数の総合病院である米Mayo Clinicとコンテンツ使用や研究における協同関係を構築している。
近年は、家庭用検査キットを用いた検査サービスなどを通じて、個人に適した栄養を提供する「個別化営養」分野でもソリューション提供の仕組み作りを進めているところ。
今回、キリンと三井物産による共同出資により、米国や日本でも社会課題としてニーズの高まる予防や日常の体調管理など、健康領域での取り組みを強化する。キリンの保有する機能性素材などの活用、三井物産の幅広い事業アセットとのシナジーを通じて、Thorne Researchの米国事業の価値向上や、日本をはじめとした他地域への進出による同社事業の拡大を目指すとしている。
Thorne Researchは1984に設立。直近の売上高は約100憶円で、従業員は298名いる。
- 参考リンク
- キリンホールディングス株式会社
- 三井物産株式会社