スペイン高級化粧品メーカーNatura Bisse、売上向上で国際市場を強化

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2013.07.23

編集部

スペインの高級化粧品メーカー、Natura Bisse(ナツーラ・ビセ)は、2013年度の売上は4030万ユーロで前年比7%増加の決算結果を最近、発表した。アメリカ市場では、ニーマン・マーカスやブルーミングデールズなど高級デパートメントストアでの販路を基点に顧客層の裾野を一層広げ、アジア、中近東地域では新しい市場開拓を目指す国際化強化の経営戦略を打ち出した。

Natura Bisseはアメリカ、メキシコ、イギリス、アラブ首長国連邦の4カ国に現在、拠点を構え、世界25カ国で高品質の自然成分を使用する化粧品の販売とフェイシャル・スパの運営及び技術提携を行なっている。また、新興国市場の中でも、中国人の富裕層に着眼して、2012年下半期には香港のパシフィック・プレイス・ショッピングモールにフラッグシップの店舗を開店した。

オンライン販売では、世界のハイエンド商品販売の大手「Net-A-Porter」と契約、今年の3月よりオンライン販売を開始した。オンラインでは、売れ筋の「Diamond」シリーズ、「Oxygen」シリーズなど合計15の製品を販売している。

ホテルのスパ運営、技術提携では「マンダリン・オリエンタル」(アメリカ/ラスベガス)、「パーク・ハイヤット」(韓国/ソール、アラブ首長国連邦/ドバイ)、「リッツ・カールトン」(日本/大阪)などでエイジング・ケアのフェイシャルサービスを提供している。

最近のコスメティック市場の予測では、低迷するヨーロッパ市場をどのように回復するか、が重要課題となっている。スペインは財政破綻で国内市場の冷え込みは今後も長期化するだろう、との業界アナリストの声も聞こえる。このような環境下、国内市場から飛び出し、海外市場での販路拡大を狙う、Natura Bisseのような企業の今後の発展が注目される。

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