40代以上の働く女性、「ロコモ」だと感じている
2018.09.4
編集部
40代以上の働く女性が、自分が「ロコモティブシンドローム」だと感じているのは約4割に上る。長瀬産業株式会社(東京都中央区)の100%子会社である、株式会社ナガセ ビューティケァ(同)が実施した調査でわかった。
同調査は、全国の40歳~60歳代の働く女性を対象とした働く女性の「ロコモティブシンドローム」に関する意識調査で、調査期間は6月15日~18日、有効回答数は600人。
調査によると、ロコモティブシンドロームについて自身についてあてはまるものを教えてくださいと質問したところ、ロコモティブシンドロームだと感じている、ややロコモティブシンドロームだと感じていると答えたのは全体で36.7%、年代別では50代が最多で38.5%となった。
また、「仕事中の運動量」と比較したところ、「立ったり歩いたりするなど、動くことが多い」人は、「今はロコモティブシンドロームだと感じていない」と回答した割合が最も多く、普段の運動量とロコモティブシンドロームとの関連性がうかがえる結果になった。
ロコモティブシンドロームが気になったきっかけについて質問したところ、「動きの衰え」に関する回答した人が54人で、最も多くなった。
「あなたに現在あてはまる症状があれば教えてください」と質問したところ、症状として最も多いのは「膝の関節痛」(22.3%)となり、次いで「腰の関節痛」(18.8%)、「階段の昇り降りがつらい」(15.0%)と続いた。主に下半身を使う動作について悩みをかかえている人が多いことがわかった。
現在の症状の原因について当てはまる理由を質問したところ、最も多い回答は「年齢を重ねている(加齢)」(78.5%)となり、次いで「運動不足」(58.5%)、「筋肉量の減少」(55.1%)と続いた。
一方、認知症の予防について質問したところ、「運動」が有効だと知っていると答えたのは83.1%にのぼった。また、「運動」と「脳トレ」のどちらも有効だと知っていたのは63.3%で、ロコモティブシンドロームを知っている人(スクリーニング条件による)は、認知症に対しても高い意識を持っている傾向があるといえそうだ。
そこで「認知症対策のために大切だと思うことと実際に行っていることを教えてください」と質問したところ、「人と積極的に会う」(68.7%)が、最も大切であると同時に、「大切だと思うこと」と「実際に行っていること」のポイント差(44.4)が最も開いている回答となった。
さらに、「体力が落ちたと思い始めたのはいつからですか」と質問したところ、40代から60代の回答の平均は38.9歳となった。きっかけについて聞いたところ、「疲れるようになった」(135人)が最も多く、動きの衰え(24人)、身体の痛み(14人)と続いた。以前よりも「疲れ」を体感したときに体力が落ちたと思い始める人が多いようだ。
また、「あなたが普段、健康のために気を付けていることは何ですか」と質問したところ、「運動をする」(191人)という回答が最も多く、次いで「生活習慣」(147人)、「食事の内容やバランス」(139人)と続いた。健康のためには運動が大事だと考えている人が多いようだ。
- 参考リンク
- 株式会社ナガセ ビューティケァ