花王、働く世代男性の生活リズムと肥満の関係を解明

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2018.09.12

編集部

花王株式会社(東京都中央区)パーソナルヘルスケア研究所は11日、身体活動量計を活用して、職域(働く)世代の男性の日常生活における身体活動量の変化パターン(生活リズム)と肥満との関係を解析した結果、生活リズムが肥満に関連していることがわかったと発表した。

研究対象は、2014~2017年に実施した花王歩行測定参加者(計1544名)のうち、同社が設定した装着有効条件を満たす計1454名(男性:1092名、女性:362名)。具体的な測定方法としては、腹部生体インピーダンス法を用いた内臓脂肪計による内臓脂肪面積の測定、3軸加速度計(アコーズ社製)を用いた身体活動量の測定のほか、身体組成測定と食習慣アンケートを実施した。

研究の結果、職域世代の男性(20~50代)において、以下のことがわかった。1)「平日の生活リズムで、通勤を含む就業前後に身体活動量が高いパターンの人」で、「休日の生活リズムで、朝または夕方または夜またはフラットの何れかで、身体活動量の高いパターンの人」は、他の生活リズムのパターンの人に比べて、肥満者(内臓脂肪面積が100㎠以上)の割合が少ない傾向にあった。

2)「平日の生活リズムが、深夜帯に身体活動量が高いパターンの人」は、肥満者の割合が多い傾向にあり、このうち、「休日の生活リズムがフラット、昼に高いパターンの人」は、肥満者の割合がより多い傾向にあった。こうしたことから、平日の生活リズムが肥満に関連していることがわかった。

今回の研究内容は、第73回日本体力医学会大会(9月7日~9日開催)にて発表した。

参考リンク
花王株式会社

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