2013年メイクアップ・ボディケア市場は昨年に続き拡大
2013.07.31
編集部
富士経済はこのほど、2013年のメイクアップ・ボディケア市場の調査結果を発表した。2013年度のメイクアップ市場規模は前年比0.6%増の4,728億円になる見通しで、昨年に続き拡大すると予測している。ナチュラルメイクがトレンドとなったことが寄与し、拡大に転じた品目も多く見られた。ボディケア市場は、シーズン始めのゴールデンウィークが好天に恵まれ順調な滑り出しとなり、前年比103.1%の1,637億円で着地すると見られる。
メイクアップ市場を品目別に見ると、2013年にはベースメイクでBBクリームが200億円を突破する見通し。また、フェイスパウダーも拡大。これは、BBクリームの定着や、テカリやべたつき防止のための仕上げとして使用される機会が増加したことによる。メイクアップベース(化粧下地)は、節電により夏場の皮脂過剰に伴うメイク崩れに悩む層が増加したことや、毛穴、シミ、そばかす、小じわなどの悩みをカバーできる高機能品の投入が相次ぎ、2012年は前年比5.4%増と拡大した。2013年は資生堂の「フルウォッシャブルメーク」のヒットも奏功し、2桁増が見込まれる。
ポイントメイクでは、アイメイク中心から、リップやチークなども使用したメイクにトレンドがシフトしたことで、2012年はチークカラーが2桁増となった。2013年はファッションでネオンカラーが流行っていることから、口元にもはっきりとした色を取り入れる動きが進み、リップカラーが6年ぶりに拡大する見通し。アイメイクは、自然な目元が好まれるようになったことからアイラッシュ(つけまつげ)の需要もひと段落し、マスカラへの回帰が見られた。また、アイラッシュで薄くなったまつげをケアする意識が高まったことで、トリートメントマスカラが拡大。スキンケアアイテムを展開する通販メーカーや、育毛シャンプーを展開するアンファーなど新規参入が相次いでいる。
ボディケア市場は、ローションやボディシャンプーなどのパーソナルユース商品がトイレタリー系ブランドからも投入され、市場が活性化している。サンスクリーンは、通年使用の広がりで市場が伸びている。軽いつけ心地のジェルタイプや、メイクの上からも簡単にUVケアできるスプレータイプが人気となっている。