肥満またはやせの成人、インフルエンザ感染時の入院リスク高い
2018.12.18
国際部
インフルエンザでの入院と患者の体重別リスクに関する研究が12月4日、「Influenza and Other Respiratory Viruses」オンラインに掲載された。季節性インフルエンザおよびインフルエンザ様疾患患者における体重と合併症の関連はまだ十分な研究がなされていない。
今回メキシコの6つの病院で、インフルエンザ様疾患による入院患者と外来患者の計4778人を対象とした観察コホート研究を実施。鼻咽頭スワブをインフルエンザおよび他の一般的な呼吸器病原体について試験して、病原体の特定を行った。その結果、インフルエンザ陽性者は770人(16.3%)、他のウイルス性呼吸器病原体陽性者は2636人(55.2%)だった。
インフルエンザの成人では、やせ(オッズ比5.20)、肥満(同3.18)または病的肥満(同18.40)の人の入院する可能性が高かった。新型インフルエンザH1N1に感染した肥満の成人は、正常体重の成人と比較してH3N2による入院率が6倍だった。コロナウイルス、メタニューモウイルス、パラインフルエンザ、ライノウイルスに感染した成人では、正常体重の人に比べ、やせ(オッズ比4.07)および病的肥満(同2.78)の人で入院する可能性が高かった。