ノンシュガー甘味料の健康への影響は不明瞭

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2019.01.11

国際部

ノンシュガー甘味料の摂取と健康上の転帰との関連性を検討した研究結果が1月2日、「BMJ」オンラインに掲載された。

肥満対策または予防に活用されているノンシュガー甘味料を用いた無作為化および非無作為化比較試験および観察研究のシステマティックレビューおよびメタアナリシスから、BMI、血糖値、口腔衛生、摂食行動、甘味への欲求、がん、心血管疾患、腎臓病、うつなどへの影響を調査した。

56件の研究対象が特定され、うち35件は観察研究だった。参加人数が少なく信頼性が低い研究から、成人のBMIおよび空腹時血糖に対するノンシュガー甘味料のわずかな有益効果が示された。同様に信頼性が低い研究から、ノンシュガー甘味料摂取量の高い場合に比べ、摂取量の少ない場合と少ない体重増加に関連が見られた。そのほかの健康項目については、ノンシュガー甘味料の影響は確認されなかった。信頼性が低~中程度の研究から、過体重または肥満の成人または積極的に体重を減らそうとしている小児に対するノンシュガー甘味料の影響は見られなかった。小児では、糖分の摂取と比較して、ノンシュガー甘味料による肥満度指数zスコアのわずかな増加が観察されたが、有意差はなかった。

研究者らは、ノンシュガー甘味料の健康への大きな影響は確認できなかったとしながらも、各試験の参加者数および期間が十分でなかったことから、報告された試験結果の信頼性は限定的であるとした。今後の研究には、十分な試験期間を取り、報告には試験の詳細な説明が盛り込まれることが期待された。

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