15週間のトレーニングが食生活を健全化する
2019.02.12
国際部
定期的に運動することが食事のパターンや好みにどのような影響を与えるかを調査した結果が1月18日、「International Journal of Obesity」オンラインに掲載された。
トレーニング介入と運動反応の遺伝学(Training Intervention and Genetics of Exercise Response:TIGER)研究に参加した2680人の若年成人に、15週間の有酸素運動トレーニングを受けてもらい、運動時間、強度、量を心拍数モニターで記録した。運動トレーニング前後に食物摂取頻度調査票を記入してもらい、食事パターンは、ベイジアンスパース潜在因子モデルを用いて同定された。運動前後での食事パターンの嗜好の変化は、性別、人種/民族、およびBMIの影響を考慮して評価した。
運動期間が長いほど、西洋型の食事および間食への嗜好が減り、運動強度が強いほど慎重な食事パターンを好む傾向が強まっていることが観察された。また、運動量が多いほど、スナックに対する好ましさの低下および慎重な食事パターンを好む傾向と関連していた。研究者らは、15週間の運動トレーニングは、より健康的な食事の好みの嗜好と関連し、食物摂取量の調整に積極的になるように見られたと結論している。