大麻使用者は体重を減らしやすいのか、増やしやすいのかを調査した結果が4月19日、米Michigan State Universityからプレスリリースされた。研究の詳細は「International Journal of Epidemiology」オンラインに掲載されている。

大麻（マリファナ）に含まれる活性成分によって「マンチ（munch）」と呼ばれる食欲増進作用が起こることは知られている。一方で、観察研究では大麻使用者に体重は比較的少ないことがわかっている。今回の研究では、全米アルコール疫学調査および関連症状のデータから18歳以上の3万3000人の参加者のBMIを収集。大麻使用者の体重を3年間前向き調査し、大麻による体重への影響を調査した。その結果、大麻使用者は、使用しない人に比べて体重の増加が少ないということがわかった。この調査結果は、大麻の持つ活性成分により、大麻使用者は最終的に体重が増えるという想定を覆すものとなった。この結果について研究者らは、「大麻のマンチ効果を心配して、大麻使用者が意識的に食事量をセーブする行動になる可能性がある」「しかし、大麻を肥満の食事療法を補助するものとみなすべきではない」と述べている。