砂糖/人工甘味料入り飲料またはジュースの摂取は糖尿病リスク
2019.10.10
国際部
甘い飲み物(フルーツジュースまたは加糖飲料)の消費が多い人で糖尿病を発症するリスクが高いという調査結果が10月3日、「Diabetes Care」オンラインに掲載された。
今回の調査では、米国の看護師健康調査(1986~2012年)から7万6531人の女性、看護師健康調査II(1991~2013年)から8万1597人の女性、および医療専門家追跡調査(1986~2012年)から3万4224人の男性を対象に追跡を実施。砂糖入り飲料と100%フルーツジュースを含む「加糖飲料」と人工甘味料入り飲料(ASB)の消費の長期的な変化と、その後の2型糖尿病のリスクとの関連を評価した。飲料消費の変化(1日8オンス)は、4年ごとに実施される食物摂取頻度アンケートから推算し、多変数コックス比例回帰モデルを使用して飲料消費の変化に関連する糖尿病のハザード比を算出した。3つの調査コホートの結果は、逆分散加重固定効果メタ分析を使用してプールした。
その結果、追跡調査中に2型糖尿病1万1906件の発症を確認した。BMIおよび食事とライフスタイルの共変量で調整後、4年間で総加糖飲料摂取量を0.50サービング/日以上増加させると、続く4年間で糖尿病リスクは16%高くなることが分かった。一方、ASB摂取量を0.50サービング/日以上増加させると、糖尿病リスクは18%高くなった。加糖飲料1日1回の摂取を、ASBではなく水、コーヒー、またはお茶に置き換えると、糖尿病リスクが2〜10%低下した。