プレステージ・ビューティ製品の2013年上半期の売上動向
2013.09.5
編集部
米リサーチ会社NPDグループは、プレステージ・ビューティ製品2013年上半期(1月~6月)の売上の動向をまとめた結果をこのほど発表した。これによると、アメリカの同市場は前年同期比8%増の50億ドル(デパートでの売上高)、イギリスの同市場は前年同期比6%増の8億300万ポンドと堅調だったが、フランス、イタリア、スペインなどヨーロッパ市場での売上は減少した。
「2013年上半期の決算結果は、2012年の結果に類似した構図となった。経済的な不確実性が依然、欧州市場に重くのしかかっていると読み取れる」と同社カレン・グラント副社長はコメントしている。
アメリカ市場では、部門別にみるとスキンケア(売上18億ドル)、メイクアップ(20億ドル)、香水(11億ドル)と全てのカテゴリーで売上増となったほか、プレミアム価格の製品の売上も快調な伸びを続行しているという。
ヨーロッパ市場では、香水の売上は前年比には及ばなかったものの、業界の売上比率では独占した結果となった。フランスでは香水の売上が占める割合は全体の62%、スペインでは同比率51%、イギリスでは同比率43%、イタリアでは同比率40%とあり、ヨーロッパの消費者の香水に対する強い購買欲が顕在化した。イギリス市場ではメイクアップの売上が前年同期比9%増と強い結果がでており、スペイン市場では1%アップとやや明るい兆しが見え出したとしている。