代謝的に健康な肥満とメタボリック症候群のやせの食事の質の重要性についての論文が2月25日、「Nutrition Journal」オンラインに掲載された。

18～35歳の合計797人が研究に参加した。血圧、トリグリセリド、総コレステロール、HDLコレステロール、血糖値に2つ以上の異常値が見られる人をメタボリック症候群グループとし、異常のないグループと比較した。メタボリック症候群グループの31％が正常体重だった。食事の質は主成分分析による食事パターン（DP）や健康ダイエット指数の順守などで評価した。また、ロジスティック回帰で、代謝の健康に独立して関連する要因を特定した。

異常のない、代謝的に健康な人と比較したメタボリック症候群の人は、BMIやウエストサイズとは無関係に、西洋食が多く、食事の質が悪い傾向にあった。この結果から、食事内容は代謝リスクにきわめて重要な役割を果たしていることが示唆された。体重に関係なく、代謝異常が見られる人には専門的な食事のアドバイスが必要である。