たまの「ドカ食い」は問題なし?
2020.08.4
国際部
若年成人男性がピザを「ドカ食い」した後のからだの代謝を調査した無作為化クロスオーバーの結果が7月24日、英国University of Bathからプレスリリースされた。研究の詳細は「British Journal of Nutrition」オンラインに掲載されている。
この研究では平均年齢28歳の健康な男性14人に、満腹になるまで(自由摂食)およびもう一口も食べられない(最大摂食)の食べ方でピザを食べてもらい、代謝、内分泌、食欲および気分反応を検証した。
平均エネルギー摂取量は、自由摂食(6627キロカロリー)と比較して、最大摂食(1万3024キロカロリー)で2倍だった。最大摂食時の血糖値は通常量の食事後と比べて有意に高くはなかった。血中インスリン濃度は通常量の食事後に比べて50%高かった。血中脂質は若干の増加にとどまった。自由摂食と最大摂食では食欲と気分に顕著な違いがあり、特に最大摂取で食後の眠気の増加が顕著だった。研究者らは「健康な男性は必要エネルギー量の2倍を食べる能力がある。今回の研究では、食後血糖値は過食後にもよくコントロールされていることが確認できた」と述べている。