カロリー制限中肥満女性へのロイシンの効果
2020.10.12
国際部
カロリー制限食と組み合わせたL-ロイシン補給の有効性を検討した論文が10月8日、「Journal of the American College of Nutrition」オンラインに掲載された。
今回の研究では、中年期の太りすぎおよび肥満の女性34人を対象に、12週間にわたるカロリー制限食と組み合わせたロイシン補給(1日10g)が、体組成および安静時代謝率(RMR)に及ぼす影響を無作為化単一盲検プラセボ対照試験で評価した。ロイシンは筋肉のエネルギーとなる必須アミノ酸のひとつである。
その結果、ロイシンおよびプラセボ投与の両グループとも脂肪および除脂肪体重の減少がみられたが、グループ間に有意差はなかった。安静時代謝量には両グループで変化はなかった。除脂肪体重の減少はわずかで、ロイシングループの減少はプラセボグループとの比較で有意差はなかった。