アメリカで手洗いの習慣が昨年より減少
2021.03.4
国際部
商業用洗面器機開発会社の米ブラッドリー社は、アメリカ人は昨年より手を洗わなくなったという調査結果を2月10日、発表した。同社が2021年1月に実施したHealthyHandwashingSurvey™によると、アメリカ人の57%が1日に6回以上手を洗っていることが分かったが、昨年4月の調査結果78%からはかなり落ち込んだ結果となった。
同社は、2021年1月11〜13日に1050人のアメリカ人成人を対象に手洗いの習慣、コロナウイルスとインフルエンザに関する懸念、および公衆トイレの使用について調査した。
コロナウイルスに感染することを懸念していると言うアメリカ人は81%と大半をしめた。手洗いの習慣調査では、53%が外出から帰宅した時に手を洗うと回答しており、昨年の4月の調査67%より14ポイント減少した。家族に手を洗うよう促すか否かの調査では、今年は38%が促すと回答しており、昨年の54%に対して16ポイント減少。
アメリカ人が取っているパンデミック予防策に関しては、昨年以降大きな変化がみられた。現在はマスク着用がコロナウイルス感染予防対策の最大の行動であり、ソーシャルディスタンスと続き、手洗いは3番目になっている。2020年4月の調査では、マスク着用は5番目に取る行動で、実際、マスクを着用しているアメリカ人の割合は、2020年4月(24%)から2021年1月(69%)にかけてほぼ3倍になっている。
ブラッドリー社の戦略および企業開発のディレクターのジョン・ドミセ氏は、調査結果から、「アメリカ人はパンデミックに慣れて、ある種の倦怠感を経験しているようだが、手洗いの警戒を維持することは重要である」などと述べている。