屋外労働者へのピクノジェノール摂取が皮膚の健康改善に効果的であったとする論文が3月31日、「Skin pharmacology and physiology」オンラインに掲載された。

フレンチパイン樹皮からの抽出物（ピクノジェノール®）の経口補給は、皮膚に有益であると報告されている。今回の研究では、中国・北京でかなりの環境ストレスにさらされている屋外労働者の皮膚の健康改善効果を無作為化プラセボ対照二重盲検クロスオーバー介入試験で調査した。被験者は中国人労働者76人、ピクノジェノール®摂取量は2×50mg/日、合計12週間とした。介入期間中、被験者は常に高いPM2.5レベル、および湿度と温度の季節変化にさらされていた。この環境ストレス下にもかかわらず、ピクノジェノール®の摂取は、皮膚の水分低下、経表皮水分喪失（TEWL）、および季節性の乾燥による皮膚の黒ずみを防いだ。さらに、ピクノジェノール®の摂取により、季節に関係なく、皮膚の弾性が改善された。同じ被験者にプラセボを補給した場合、これらの有益な効果は観察されなかった。