エー・ビーカンパニー、国内外で出店攻勢、来期の新規採用150名

最新商品

2013.10.15

編集部

生販直結モデルを確立し、地鳥や鮮魚店などの多店舗展開を図るエー・ビーカンパニー(東証1部)は、今期(2014年3月期)から2016年3月期までの3年間で、国内外での新規出店数を175店とし、総店舗数を272店舗に持って行く。総店舗数の内、シンガポールを拠点に海外総店舗数を3年間で20店舗計画、海外でも攻勢をかける。また、出店増加に伴い来期(2015年3月期)の新規採用者を今期の80名からほぼ倍の150名を予定するなど一段と成長を目指す。

同社は、九州宮崎に自前の養鶏場と鹿児島、北海道に加工センターを持ち直営店食鳥ブランド店舗「塚田農場」と流通市場を通さない鮮魚のブランド直営店舗「48漁場」の2ブランド店舗(飲食店)を首都圏中心に多店舗展開を行う。いずれも、生産地の食材を流通・卸売り・問屋を通さないで直接、消費者に届けるベンチャービジネスモデル「生販直結モデル」を確立し、6次産業化を目的とした生産流通事業と店舗展開による食の販売事業を構築した。

特に、収益を左右する店舗展開については、この3年間で直営店(居酒屋)の新規出店を今期(2014年3月期)45店、来期(2015年3月期)60店、再来期(2016年3月期)70店の計175店を計画。

国内の出店に加えて生販直結モデルを海外で推進するため、東南アジアで出店攻勢をかける。2012年10月に進出したシンガポールに続いてマレーシア、インドネシア、タイ、ベトナムなどに3年間で19店の新規出店を行い、海外総店舗数を20店とする計画。

一方、食産業の商社と位置付けて人材の獲得に力を入れる。学卒者対象の就職セミナーを東京と大阪で開催し、来期150名を新規採用する。卸、小売、通販などを展開して行くために人材の活用を図る。今後、居酒屋の業態から食の商社へと大きく業態を転換する方針。

同社は、2001年10月に新規小売業として立ち上げたベンチャー。2013年9月に東証マザースに上場してわずか1年で東証1部に昇格。2014年3月期業績は、売上高157億6千万円、営業利益9億2千万円、最終利益6億円と8期連続増収増益を見込む。

#

↑