化粧品に表示以外のPFAS化合物が検出された

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2021.06.21

国際部

化粧品に表示されていないPFAS化合物が検出されたという報告が6月15日、GREEN SCIENCE POLICY INSTITUTEからニュースリリースされた。

今回実施された研究は、耐久性と耐水性を高めるために化粧品に添加されているパーフルオロアルキル化合物及びポリフルオロアルキル化合物(Per- and Polyfluoroalkyl Substances:PFAS)の健康と環境へのリスク評価だった。PFASは環境水中に存在する代表的な有機フッ素化合物で、国内外で規制が検討されている長期また潜在的に毒性のあるクラスの化学物質である。

研究では、米国とカナダで購入した231の化粧品を、粒子誘起ガンマ線放出分光法を用いて総フッ素のスクリーニングを行った。テストした8つのカテゴリのうち、ファンデーション、マスカラ、リップ製品は、総フッ素が0.384μgF/cm2以上の製品の割合が最も高かった。 総フッ素濃度が高い20製品を含む29の製品を、液体クロマトグラフィー(LC)とタンデム質量分析計(MS/MS)とを連結した、いわゆるLC-MS/MSを使用して分析した。

その結果、PFAS濃度は22~10500ng/gで、重量平均および中央値はそれぞれ264および1050ng/gだった。また、有害と知られているPFCAの前駆体である6:2 and 8:2 fluorotelomer compoundsが最もよく検出された。これらの成分は、テストされたほとんどの化粧品の成分リスト表示には記載されていなかった。

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