減量サプリの有効性エビデンスは不十分

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2021.07.7

国際部

減量目的の栄養補助食品と代替医療の有効性を評価したシステマティックレビューの結果が6月23日、「Obesity」オンラインに掲載された。

規制要件を満たして商品化し、販売されている減量目的の栄養補助食品や代替医療の有効性評価を実施。Medline(PubMed)、Cochrane Library、Web of Science、CINAHL、Embase(Ovid)の検索から、18歳以上の参加者を対象とした文献2万504件を抽出し、うち1753件の文献のシステマティックレビューを行った。

レビュー対象の文献のうち315件が、栄養補助食品、代替医療、もしくはその両方を標榜する14品についての有効性を評価する無作為化比較対照試験だった。バイアスのリスクと結果を定性的にサマライズした結果、。バイアスリスクとデータの充足性には大きく異なっていた。52件の文献で低いバイアスリスクとデータの充足が認められ、有効性が認められた。また、このうちの16件で栄養補助食品や代替医療の使用後に有意な体重減少が認めれられた。研究者らは「減量目的の栄養補助食品と代替医療では、有効性に関する質の高いエビデンスベースが限られている。医師も患者もこれらの使用前に科学的根拠に注意を向けるべきである」と述べている。

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