ハーブや健康サプリでの肝障害が増加

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2021.08.2

国際部

シドニーのRoyal Prince Alfred Hospitalで2009~20年の薬物誘発性肝障害の発生状況を調査した結果が7月26日、「The Medical Journal of Australia」オンラインに掲載された。

薬物誘発性肝障害で入院した患者を対象に、原因薬物をパラセタモール(115人)と非パラセタモール(69人)に分け、90日間の無移植生存を検討した。原因となった非パラセタモール薬は抗生物質(19.28%)、ハーブおよび栄養補助食品(15.22%)、抗結核薬(6.9%)、および抗癌薬(5.7%)の順に多かった。調査期間中、非パラセタモールでの入院数は一定していたが、その内訳ではハーブおよび栄養補助食品に関連する割合が2009~11年の15%から2018~20年の47%に増加していた。

研究者らにより「オーストラリアでは、ハーブと栄養補助食品の厳格な規制・監督と、それらのリスクに関するコミュニティ教育が必要である」と提言されている。

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