中国の香水市場は2025年までに154億元を超えると予測
2021.08.27
国際部
中国の香水市場は、新型コロナウイルス感染症拡大の影響で低迷したものの、急速に回復しており今後の成長が加速するようだ。グローバル市場調査会社ミンテルは、13日、今後5年間で中国の香水市場は年複利成長率17%で成長し、2025年までに市場売上高は154億3900万元に達するという予測を発表した。
同社のビューティー&パーソナルケアのアソシエイトディレクターであるアリス・リー氏は、中国の美容消費者はより成熟し、香水のような贅沢品カテゴリーへの関心が高まっていると分析している。ウェルネス市場も開拓し始めており、香水は、より感情的な効果を得る手段として役立つうえ、消費者が自分の個性を示すのに役立つと考えられているという。
ミンテルの調査によると、香水を購入する際には、天然成分が消費者にとって最大の考慮事項になっている。中国の都市部の消費者は、天然成分(66%)が、長持ちする香り(59%)やフレグランスノート(50%)よりも重要な購入要因であると主張している。成分や香りに加えて、消費者は専門性も考慮しており、調香師によるフレグランスの生産(48%)は、ハイエンドのブランドイメージ(41%)よりも重要項目にあげられている。またジェンダーフリーの関心が高まるにつれて、 女性用、男性用製品への執着(31%)が低くなっている。
販売チャネルの調査では、オンライン利用者が増加していることが明らかになった。同社の調査によると、中国の都市部の消費者のほぼ70%が国内のショッピングサイトで香水を購入しており、ブランドカウンター/専門店(52%)、化粧品小売店(27%)と続いた。免税店の利用者も増加傾向にある。 オフラインの免税店(19%)とオンラインの免税ショッピングプラットフォーム(19%)の両方を考慮すると、回答者の約3分の1が免税チャネルから香水を購入している。香水の購入の焦点がオンラインに移行するにつれて、オンラインの商品レビューの確認(64%)は、消費者の購入を決めるのに最も重要なステップとして、店頭での試用(54%)を上回る結果となった。