色素沈着への新スキンケア製品の効果確認
2021.10.26
国際部
顔の色素沈着治療のためのスキンケア製品Even Up® Hyperpigmentation Regimenの有効性を検討した非盲検試験の結果が10月18日、「Journal of Cosmetic Dermatology」オンラインに掲載された。Even Up® Hyperpigmentation Regimenは米国カリフォルニア州に本社を置くドクターズコスメブランド、Colorescience社の製品である。
今回の試験は、中等~重度の顔の色素沈着過剰を有する、さまざまな人種・民族背景を持つ33人を対象に実施された。対象者は、処方箋や医師が調剤したスキンケア製品を使用していない被験者(グループA、23人)と、現在使用している被験者(グループB、10人)の2つのグループに分けられた。忍容性と有効性はベースラインと2、4、8、12週目に評価された。
その結果、全体でのベースライン時の平均肝斑の面積と重症度指数(MASI)スコアは9.0、2週目では0.0ポイント、4週目では0.6ポイント、8週目では1.5ポイント、12週目では2.4ポイント減少した。グループBでの12週目の平均MASIスコアの改善は26%以上だった。2週目までに、被験者は茶色の肝斑がより明るく、目立たなくなった(76%)、肌がより明るくなった(88%)、肌のきめが整った(67%)、より健康的なルックアンドフィールとなった(85%)と報告した。試験期間を通して肌の改善は継続した。有害事象の観察または報告はなかった。この新スキンケア製品は、顔の色素沈着過剰に効果を示し、すべての肌タイプと肌色に安全に使用できると結論された。