日本人女性、中国女性より更年期症状重い
2021.12.15
国際部
日本人女性と中国人女性の更年期症状と自己効力感との相関関係を調査した結果が11月22日、「Menopause」オンラインに掲載された。
今回の研究では、40-59歳の中国人女性329人(西安都市部)および日本人女性310人(愛媛)を対象に、閉経前、閉経前後、および閉経後での更年期症状の特徴を調査し、更年期症状と自己効力感との相関関係を検討した。更年期症状の評価はmenopausal symptoms inventory and a self-efficacy scaleを用いた。
その結果、最も頻繁に報告された症状は、日本人女性では倦怠感(93.6%)、中国人女性では記憶喪失(76.6%)だった。日本人女性は中国人女性に比べ、閉経前のグループでは性機能、精神的健康状態、対人不安、自律神経バランス、その他の自覚症状、その他すべての要因で有意に高い重症度スコアを示し、閉経後のグループでは精神的健康状態、対人不安、自律神経バランスで有意に高い重症度を示した。閉経期の症状と自己効力感の間には、日本人女性と中国人女性の両方で負の相関が見られた。