仏ランコム、グラース地方にエコロジカル農園「Le Domaine de la Rose」を開園

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2022.04.26

国際部

フランスの化粧品大手ランコムは、22日、グラース地方の中心地に4ヘクタールのエコロジカルな農園「Le Domaine de la Rose」を開園したと発表した。高い環境意識に裏打ちされた農園で、香料植物に関するイベントやトレーニングセッションを2023年から開催する予定。ブランドが生物多様性保護のために具体的に行っている取り組みについて、特にバラにフォーカスしつつ、消費者の理解を深めるためにユニークな機会を提供していく。

同社は2020年にブランドを象徴する原料であるバラや、その他の香料植物の栽培を行うことだけでなく、土地が伝える遺産や天然資源を保護する生物多様性保護区を作るために土地を買収した。農園の開発プロジェクトとして2つの分野を中心に進めた。一つは、在来種の植物や香水の原料となる花々を植え付け、それらの新鮮な作物を通じて農業活動に力を入れること。もう一つは、土地を人工的に改変することなく、地元材、リサイクル材、バイオベース素材を用いて敷地内の母屋の修復を行い、土地の遺産である既存の樹木を保全することを通じ、この場所に備わった建築的遺産や自然遺産を再生すること。

「Le Domaine de la Rose」は、教育用の蒸留所や調香オルガン台が示すように、香料植物に関する専門的な知見、そしてランコムが香水作りについて持つ特別なサヴォアフェール(専門技術)の伝承の場としての役割も担う。2022年6月からは、新作の香水、「La Vie Est Belle Domaine de la Rose」およびフレグランス「Maison Lancôme 1001 Roses」で、「Le Domaine de la Rose」で新たに育ったロサ・ケンティフォリアを用いた調香を採用していく。

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