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ニキビにカルシポトリオールクリームが効果

尋常性ざ瘡(ニキビ)への新しいツールであるカルシポトリオールの効果を検討した顔分割前向き試験の結果が7月5日、「Dermatologic therapy」オンラインに掲載された。

レチノイドとカルシポトリオール(活性型ビタミンD3誘導体)は、ケラチノサイトの増殖と分化を調節する。レチノイドは角質溶解作用と抗炎症作用によりニキビ治療に使用されているが、カルシポトリオールの効果は報告されていない。

今回の研究では、ニキビ患者40人の顔の右側と左側に分けて、それぞれ局所カルシポトリオール(0.005%)クリームと0.1%アダパレンゲルで治療を実施した。治療開始の2か月後に臨床的および組織学的有効性を評価した。

その結果、すべてのニキビ病変は有意に減少し、顔の両側ともに医師および患者による全体的な評価スコアが大幅に減少していた。両側に有意差はなかった。組織学的評価では、炎症性浸潤物の密度が有意に減少し、これは右側でより顕著だった。局所カルシポトリオールにはアダパレンと同等の抗炎症効果が認められた。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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