閉経後女性の骨折リスクと食事の関連
2022.08.9
国際部
閉経後女性のカルシウム、マグネシウム、大豆イソフラボンの食事摂取と骨粗しょう症性骨折リスクとの関連を検討した前向き研究の結果が8月1日、「Journal of Nutritional Science」オンラインに掲載された。
今回の研究では、閉経後女性4万8584人(平均年齢61.4 歳)を対象とした縦断的研究で骨粗しょう症性骨折の発生率と食事によるカルシウム、マグネシウム、および大豆イソフラボンの摂取量との関連を調査。食事摂取量と骨折リスクとの関連性は多変量Cox回帰を用いて評価した。中央値10.1年の追跡期間中、4.3%が骨粗しょう症性骨折を経験した。
カルシウム/マグネシウム(Ca/Mg)摂取比が1:7以下の女性では、1日のカルシウム摂取量が400mg以下に比べ400mg超で骨粗しょう症性骨折リスクが約40~50%減少した。骨折歴のある女性では、大豆イソフラボンの摂取量が多いほど骨粗しょう症性骨折リスクが低下した。マグネシウム摂取量と骨粗しょう症性骨折リスクとの間に有意な関連性は観察されなかった。