円形脱毛症にバリシチニブは安全で有効
2022.10.19
国際部
円形脱毛症へのバリシチニブの有効性と安全性を無作為化比較試験の系統的レビューとメタ分析で検討した結果が10月14日、「Current Medical Research and Opinion」オンラインに掲載された。
このメタ分析では2件の無作為化試験(合計患者数1282人)を対象に、プラセボとの比較でバリシチニブの有効性と安全性を評価した。脱毛症の重症度ツール(SALT)スコアでの評価で、バリシチニブはプラセボよりも有意に優れていた。さらに、SALTスコア20以下を達成したバリシチニブ群の患者の割合は、プラセボ群よりもバリシチニブ群で有意に高かった。安全性分析の結果、バリシチニブ群ではニキビ発生率が高かったが、その他の評価ではプラセボ群との間に有意差はなかった。