世界のアルガンオイル市場は2032年までに8億ドルを超える
2022.11.11
国際部
世界のアルガンオイル市場は、今後10年間で目覚ましく成長するようだ。市場調査会社Fact.MR は、3日、リリースした有料レポート「Argan Oil Market Global Insights 2022 to 2032」の中で、アルガンオイル市場は、2022年から2032年の間に9.6%のCAGRで成長し、2032年には8億米ドルを超えるという予測を発表した。化粧品業界での用途拡大を背景に、堅調な需要拡大が見込まれる。
化粧品グレードのアルガン オイルは、世界市場におけるマンモスのシェアを占めることになると予測されている。肌や髪に対するアルガンオイルの利点に関する認識が高まっているためだ。アルガンオイルは、脂肪酸、ミネラル、ビタミンが豊富に含まれているため、髪の成長を促進し、頭皮の健康に栄養を与えると考えられており、今後、より人気が高まるとみられる。
アルガンオイルは免疫システムを改善することで知られているため、外食産業のいくつかのプレーヤーはアルガンオイルを使用した製品開発を加速している。これらも同市場の成長に貢献する。アルガンオイルの消費は、腸の健康とコレステロール値の維持にも良いと考えられおり、心臓疾患のある消費者などは、食事にアルガンオイルを取り入れることが増加すると予測される。最新レポートの中で重要なポイントを次の通りあげている。
世界のアルガンオイル市場の2022年〜2023年予測 重要ポイント
◆モロッコで年間約4450トンのアルガンオイルが生産されているため、世界のアルガンオイル市場で最も収益性の高い国になると予想される。
◆イスラエルは、今後10年間で中東およびアフリカのアルガンオイル市場の成長をリードする。
◆北米は、パーソナルケアおよび化粧品業界でのアプリケーションの増加を背景に、アルガンオイル市場で最大のシェアを占めると予想される。
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◆インドは、化粧品産業が国内で注目を集めているため、南アジアの主要な生産者にとってホットスポットになる可能性がある。
◆グレードに関しては、化粧品グレードのアルガンオイルは、世界市場の収益の5分の4以上を占めると予測される。
◆アプリケーションに基づいて、化粧品セグメントは今後10年間で最高の成長を記録する。