女性型脱毛症の重症度分類に毛髪鏡検査が有用

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2022.11.25

国際部

女性型脱毛症の重症度分類に関連する毛髪の密度と直径を検討した結果が10月7日、「International Journal of Trichology」オンラインに掲載された。

女性型脱毛症 (FPHL) の診断は主に臨床で行われるが、初期段階では他の疾患や状態と混同される可能性が高い。組織病理学は最適な診断方法だが、複数の生検を必要とし、外観を損なう可能性がある。毛髪鏡検査は非侵襲的で迅速な代替ツールとして有望である。今回インドで行われた研究では、18歳以上の90人の女性を対象に、横断研究で女性型脱毛症に関する毛髪密度と毛髪直径の分散を研究。ビデオダーモスコープ (Firefly DE300) の20倍および70倍の倍率を用いた毛髪鏡検査を実施した。

その結果、グレード1からグレード3への疾患重症度の増加は、前頭頭皮および後頭部頭皮の毛髪密度の減少と正の相関があり、前頭部と後頭部の両方の平均毛幹直径の減少とも正の相関が認められた。毛髪鏡ツールによる特に前頭部と後頭部の両方の頭皮の毛髪密度と毛髪直径の分散は、女性型脱毛症の重症度と進行を判断するのに役立つことが示唆された。

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