美容師の手の悩みについての調査結果
2023.01.30
国際部
美容師・美容関係者を対象に実施した手の悩み調査の結果が1月18日、「Clinical, Cosmetic and Investigational Dermatology」オンラインに掲載された。
美容師には手湿疹が多い。この調査の目的は、(i)美容師が遭遇する手の問題の有病率を評価し原因となる要因を特定すること、および(ii)臨床観察調査を通じて臨床徴候および症状における美容スキンケアの利点を評価することだった。美容師および美容師に関連する専門家391人を対象に、毎日の処置の頻度、手の問題の頻度/種類/重症度および手袋の使用に関する情報が収集された。 また、ナイアシンアミド、グリセリン、シアバター、温泉水を含むテスト用の皮膚化粧品によって満足度を調査した。
その結果、調査対象者の73%が美容師で、うち76%以上が日常頻繁にシャンプー、染毛剤、酸化剤、漂白剤、ストレートナー、パーマを扱っていた。対象者の60%以上が日常または頻繁に手の炎症を起こしていた (ストレートナー使用を除く)。また、対象者の60%以上がシャンプーとストレートアイロン以外で手袋を使用していると報告していた。調査開始時に報告された手の問題のうち、最も深刻なものは皮膚の乾燥で、次に赤み、刺激、ひび割れ、亀裂と続いた。手の問題は、ほとんどの対象者(65%以上)の活動に不快感を引き起こし、28%では専門的な活動の中止につながった。今回テストした化粧品は、1週間から1か月間使用された。評価訪問時(試験開始1か月)、すべての対象者で手の症状とその強度が減少した。73%以上の対象者はテスト化粧品の特性に満足または非常に満足と評価した。