米ジャーナル、クランベリーの生理活性成分に注目
2013.11.19
編集部
クランベリーの生理活性成分が尿路感染症の再発を減少させるなど人間の健康に貢献する可能性があるとThe International Journal Advances in Nutrition(栄養に関する国際ジャーナル)の11月号の中で紹介された。
同ジャーナルでは、クランベリーの効用を研究する世界的な専門家がこれまでに発表した150にもおよぶ観察・臨床研究を総括的に分析した結果を紹介している。研究者の一人でタフツ大学栄養科学政策フリードマンスクールの抗酸化研究所教授ジェフリー・ブラムバーグ氏は「クランベリーのポリフェノールは健康な尿路を推進し、心血管疾患や他の慢性疾患を抑制するメリットがあることを示唆している」とジャーナルで述べている。
クランベリーに含まれるプロアントシアニジンは、果物に含まれるB型プロアントシアニジンとは異なりA型プロアントシアニジンという特別なもので、この成分が尿路感染症の再発を減らすことができるのではないかと示唆している。米国では毎年1500万人以上の女性が尿路感染症に悩まされており、感染症の再発防止として今後、期待されるという。
さらに、クランベリーは血中コレステロール値や血圧、炎症および酸化ストレスを下げることによって心臓血管の健康状態を改善することができる可能性を示す数値データがあると紹介している。
アメリカでは11月の第4木曜日が感謝祭で、七面鳥をグレービーソースとクランベリーソースを添えて食べる習慣がある。今年も感謝祭に向けてクランベリーが店頭に並び始め出した。