ニキビへのバイオフィルム除去クリームが有効性示す
2023.04.24
国際部
女性ニキビ患者へのバイオフィルム除去クリームの効果を評価する多施設二重盲検対照試験の結果が「Journal of Clinical and Aesthetic Dermatology」4月号オンラインに掲載された。
今回の研究では、軽度から中等度の尋常性ざ瘡女性患者をバイオフィルム除去クリーム2x、バイオフィルム破壊アクネ クリーム1x、サリチル酸を含まないバイオフィルム除去クリーム、2.5%過酸化ベンゾイル(BPO)ゲル、およびプラセボのグループに分けて6か月間の多施設無作為化二重盲検対照研究で検討した。被験者は割り当てられた製品を 1日2回顔に塗布し、ベースライン時と6週、12週、18週、および24週の治療後に、臨床的評価およびQOL評価を実施した。
その結果、バイオフィルム除去クリーム2xで治療された被験者では、2.5%BPOゲルで治療された被験者と比較して、治験責任医師総合評価(IGA)で有意に大きな改善が見られた。バイオフィルム除去クリーム2x、バイオフィルム除去クリーム1x、サリチル酸なしのバイオフィルム除去クリーム、およびプラセボは、2.5%BPOゲルと比較して、紅斑および乾燥が少なかった。バイオフィルム除去クリーム1xと2xは2.5%BPOゲルと同等の有効性を示し、かつ紅斑や乾燥などのBPOで一般的に見られる悪影響が少なかった。