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脂漏性皮膚炎にロフルミラスト局所治療が効果

脂漏性皮膚炎成人患者への1日1回のロフルミラスト局所治療の有効性と安全性を検討した試験結果が5月3日、「JAMA Dermatology」オンラインに掲載された。

今回の研究では、脂漏性皮膚炎患者226人を対象に、第2a相並行群間二重盲検ビヒクル対照臨床試験を実施。参加者は成人で脂漏性皮膚炎の臨床診断が3か月以上継続し、治験責任医師による総合評価(IGA)スコアが3以上(少なくとも中等度)で、頭皮を含む体表面積の20%以下に疾患の影響がある患者とした。試験では1日1回のロフルミラストフォーム0.3%局所剤またはビヒクルフォームによる治療を8週間実施した。

その結果、ロフルミラスト治療を受けた患者の73.8%が8週目に治験責任医師による全体評価の成功を達成したが、ビヒクルグループでは 40.9%であり、統計的に有意な差が確認された。ロフルミラストは忍容性が高く、有害事象の発生率はビヒクルと同様だった。これらのことから、ロフルミラスト局所治療は脂漏性皮膚炎の実行可能な非ステロイド性局所治療法である可能性があることが示された。

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橋本奈保子

顧問記者(国際情報、薬事・医療ニュース)

名古屋大学大学院、英国Durham University, Graduate School 卒。編集者、ライターを経てフリージャーナリストとして独立。専門分野は、医学・化学関連。また、同分野を中心に翻訳、ウェブコンテンツ・ディレクターとしても活躍中。 本誌では主に、米国欧州を中心に先端美容医療、化学、米FDAなどの情報を担当。

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