ヒアルロン酸フィラー VYC-12Lによる頬の肌あれと小じわの治療に対する患者満足度調査の結果が4月19日、「Aesthetic Surgery Journal」オンラインに掲載された。すでに、VYC-12Lによる頬の肌の滑らかさと小じわ改善効果の安全性と有効性を示す前向き研究の結果が報告されている。

今回の研究では、中等度から重度のAllergan Cheek Smoothness Scale (ACSS) スコアを持つ成人被験者をVYC-12Lグループまたは対照グループ（無治療および任意の治療）に2:1で無作為に割り付けて比較した。被験者の評価は、患者報告アウトカムのFACE-Q、自然な見た目と感触、グローバル審美性改善尺度のGAIS（Global Aesthetic Improvement Scale）、および安全性とした。サブグループ解析ではACSSの反応率（ベースラインから1か月までに1段階以上の改善）を評価した。

その結果、FACE-Qの肌満足度の全体的平均スコアは、ベースラインから治療1か月後までに、VYC-12Lグループで32.0、対照グループで1.4の改善を認めた。FACE-Qの小じわの評価の全体的平均スコアは、ベースラインから治療1か月後までに、VYC-12Lグループで23.3、対照グループで0.4の改善を認めた。GAIS反応率は、1か月で85.5％、6か月で83.1％と高かった。被験者評価による平均疼痛スコアは低かった。最も一般的に見られた有害事象は発赤、腫れ、しこり/隆起だった。ほとんどの場合は3日以内に解決された。サブグループ解析では、治療1か月後のVYC-12Lグループと対照グループの間のACSS反応率に有意な差が示された。