間欠的絶食では減量もLDLコレステロール低下も不十分

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2023.06.6

国際部

肥満患者の減量に対する間欠的絶食の有効性を検討した無作為化試験の結果が5月10日、「Nutrition, metabolism, and cardiovascular diseases」オンラインに掲載された。

MedLine、Cochrane CENTRAL Library、およびEmbase オンライン データベースの検索で特定した間欠的絶食を2か月超実施した無作為化比較試験9件(被験者540人)をメタ解析の対象とした。

その結果、間欠的絶食は、どの時点においても、対照または継続的制限食と比較して、体重またはBMIの有意に大きな減少とは関連しなかった。エビデンスの質は低から中程度だった。隔日断食と時間制限食事にも有効性の有意差は見られなかった。同じくどの時点でも、空腹時血漿グルコース、総コレステロールまたは高密度リポタンパク質コレステロール、または血圧に統計的有意差はなかった。一方、低密度リポタンパク質コレステロールでは2~4か月時点で減少が確認できたが、以降の長期データでは減少は確認できなかった。心理的パラメーターと全体的な幸福度に関するデータは、正式なメタ分析を行うには不十分だったが、質的統合では間欠的絶食と対照間の差異は示されなかった。

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