若年白髪はフェリチンや抗TPO抗体と関連
2023.06.12
国際部
若年白髪とヘモグロビン、フェリチン、カルシウムレベルとの関連を調査した臨床研究の結果が「Indian Journal of Dermatology」オンライン5-6月号に掲載された。
若年白髪とは、白人では20歳未満、アジア人では25歳未満、アフリカ人では30歳未満の人に少なくとも5本の白髪があることと定義される。若年白髪は一般的だが、皮膚科学的には完全には理解されていない。今回の研究は、若年白髪と、ヘモグロビン(Hb)、フェリチン、カルシウムレベルなどのパラメーター、およびその臨床プロファイルとの関連性を見つけることを目的とした。研究対象集団は40人の症例と40人の対照から構成された計80例(平均年齢17.14歳、男女比1.2:1)。重症度の評価、BMIの計算、ヘモグロビン、血清フェリチン、カルシウム、ランダム血糖、抗甲状腺ペルオキシダーゼ(TPO)抗体、T3、T4、TSHの推定を実施した。
その結果、頭頂部が最も一般的な発症部位(42.5%)、臨床パターンはびまん性(47.5%)、60%が軽度の発症だった。フェリチン低値や抗TPO抗体の上昇と若年白髪との関連が統計的に有意であることが示された。