化粧品開発に役立てて欲しい、各国女性の肌の感受性

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2014.04.17

国際部

白人、黄色人、黒人など人種の違いによる、かかりやすい病気や遺伝的特徴などの研究は大きな進歩を遂げている。今回「Journal of the European Academy of Dermatology and Venereology」5月号に掲載された研究では、さらに対象を絞って、同じアジア人の中国と韓国の女性の肌の感度の違いを比較検討した。研究者らは、この違いを化粧品開発時に考慮してほしいと述べている。

対象は、中国6都市と韓国の女性754人。いずれも治験ボランティアによる多施設共同研究で、冬期(1-3月)に皮膚の感度を計測した。方法はパッチテストで、0.5%ラウリル硫酸ナトリウムと1,3ブチレングリコールに0.15%のレチノ―ルを含有した水溶液を、被験者の背中に塗布した。同時に、スティンギングテスト(Skin Stinging Test)も実施した。このテストは、パッチテストと異なり、炎症などを伴わない一過性の刺激を主観的に計測するもの。テストでは、5%の乳酸溶液と0.001%のカプサイシン溶液を用いて行われた。

パッチテストの結果は、北京と瀋陽の被験者は、広州、上海、武漢、成都および韓国の被験者よりもラウリル硫酸ナトリウムと乳酸に対して神経的に過敏(neurosensitive)であることがわかった。また、スティンギングテストでは、上海、広州の被験者が特にカプサイシンに対して神経的に過敏な徴候を示した。

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