たるみまぶたの遺伝率は61%

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2014.06.4

国際部

年齢とともに気になる「まぶたのたるみ」に、加齢以外の原因を探った初の研究が5月28日、「JAMA Dermatology」オンライン版に掲載された。

この観察研究は、オランダと英国の2つの大きな集団(コホート)を対象に実施された。オランダからは5578人(平均年齢67.1歳)、英国からは2186組の双子(平均年齢53.1歳)が登録され、デジタル写真から、たるみの程度を4段階(通常~重度のたるみ)に分類した。原因として考えられるものでは、年齢、性別、肌の色、日焼け、女性ではホルモンバランスの状態、現在の喫煙、BMI、積極的な日焼け予防をしているかを多変量多項ロジスティック回帰モデルで分析した。遺伝的要因は、遺伝解析やゲノムワイド関連解析を用いて評価した。

オランダからの参加者では17.8%が中度~重度のたるみまぶたと判断された。たるみの原因には年齢、肌の色が明るいこと、BMIが高いことが挙げられ、女性より男性でたるみまぶたが多かった。また、現在たばこを吸っていることは、関連のあるなしを判定するボーダーライン上にあった。英国の双生児研究から、たるみまぶたの遺伝率は61%だった。全参加者のゲノムワイド関連解析の結果、rs11876749のC-アレルに不顕性のたるみまぶた抑制が見られた。この変異は、老化関連遺伝子として知られているTGIF1の近くに位置していた。

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